「日本が好きになる!歴史授業」を通して日本中の先生方や保護者の方々に朗報です!
新しい歴史授業を提案していらっしゃる斎藤先生の名著が、
これまた、早くから斎藤先生の授業を実践なさり
斎藤先生の授業を広げていらっしゃる 渡邊尚之先生(現千葉県教育委員会勤務)のおかげで
(まさに実践躬行&二人三脚(助さん角さん)復刻版として出版されました!
何回読んでも 別のところで「うんうん」」と頷け とても深みのある本なのですが、
今回はこの部分(⏬)を挙げてみようと思います。
⏬ P.132「学校で学びたい歴史 新装版」斉藤武夫 より。
「左項の図式は、聖徳太子の授業。鎖国の授業。明治の授業の三つの授業を進める中で、次第に浮かび上がってきた。 三つの授業がいずれも日本と外国文明とが遭遇した場面であることを考えると、 具体的な授業づくりと「物語」とが、わたしの中で同時進行したように思える。 アイデアの原点は、国家は「外部」があって初めて成立するという視点である。 具体的に言えば、「外国=世界」の存在とその刺激。影響。強制力である。 特に、わが国の来歴は、外来文明との遭遇を歴史の帰結点として物語るのがわかりやすいし、 日本人のアイデンティティーとしても了解できる物語になるのである。」
先生が着目した視点はとても鋭く、 これはイギリスの歴史の授業もこのような感じだと気がついたんですよ。
イギリスの歴史授業はですね、 日本のように縄文時代からの流れですすむわけじゃないのです。
(注意。ここで書くのは、公立に関してさらに言えば、わたしの知っている限りの ウェールズの公立の学校のことです。)
それでどこが同じだーと思ったかというとですね。
上記で先生がおおっしゃっていられるように、 「外部があって初めて成立するという視点」 なのです。
Collins KS3 Rivision History(11歳から14歳くらいの子供たちが学ぶ)より 抜き取って書くと、、
⏬
①イギリス人にとって大事な?
「ヘイステイングの戦い」1066年にノルマンディーから来たギヨーム(ウィリアム1世) によって元王室に続く、
ノルマン王朝が打ち立てられる。
②マグナカルタ
③ヘンリー8世ローマ、カトリック教会からイングランド国教会の分離
④エリザベス1世のアルマダの海戦
⑤市民革命 オリバークロムウェル
⑥奴隷貿易
⑦産業革命
⑧婦人運動
⑨アメリカ独立戦争
⓾第一次、第二次世界大戦
⑪福祉、移民政策など
もちろんこの他に、先生によっては薔薇戦争の話、ローマ帝国の話などをしてくださる先生も いらっしゃいますし、
最近ではロシア革命を詳しく勉強していると言っていた生徒さんもいました。
ただ、国民全体に力を入れて忘れないように話しているものは
⓾の第一次、第二次世界大戦についてですね。 それだけインパクトがあったのだと思います。
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話がずれてしまいましたが、斎藤先生のおっしゃる
「国家は「外部」があって初めて成立するという視点である。
具体的に言えば、「外国=世界」の存在とその刺激。影響。強制力である。」
という視点は 意識して持っていないと、
「何かを考え、自分の意見を持つ」ということをするときに 軸がずれないようにするときに、
とても重要な点だと思います。
他にも勉強になる話が満載で、たくさんの方に読んでいただきたいです。
そして最後のページに先生の授業を受けた生徒さんたちの感想が載っています。
それを読むだけでも「あああこんな先生に習いたかった!」と思うことでしょう。
でもですね、、これを読んだ人みんなが、
子供たちに伝えていけばいいのだと思うのです。
『習いたかったなあー」と思ったら、自分が勉強して 子供たちに教えてあげましょう。
全国の学校に必ず一冊! 全家庭に一冊! ぜひ手に取って読んでいただきたい本です!
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