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仏教伝来と聖徳太子(第9回ー2の後編)

歴史教室

こんにちはー。

 

さて、、昨日の続きです。

 

昨日の質問は、「仏教を日本の宗教にすることに、賛成か?反対か?」でした。

 

皆さまはどう考えたでしょうか?

 

前編でも書いたように、授業では真っ二つに分かれました。

私の意見は、

「仏教が入ってきてもいいとは思うが、国教にするのならば、いやだ。」ということで反対でした。

若い生徒さんたちどのクラスでもは、「仏教が入ってきて国が発展するならそれでいいのではないか?」

との意見が多かったです。

 

さて、当時の大和朝廷でも蘇我氏と物部氏の対立が深まり、50年も争いが続いたあとに、物部氏一族は滅びてしまいました。

さあ、、その後どうなったのでしょうか?なぜ今のように、神社もお寺もあるような国になったのでしょうか??

誰がまとめたのでしょうか??

 

じゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。

 

その名も。。。

 

 

(大きい画像になってしまいました。。まあ、、いいでしょう。。それくらいすごい方なのですから。。)

 

そうなんですね。。推古天皇の摂政をなさっていた聖徳太子が、こういったのです。

 

我が国の神々を幹として、仏教を枝として伸ばし、日本を豊かな国にしていこう!!

 

聖徳太子のお母上は「蘇我氏」の娘で、蘇我氏、物部氏の戦いのときには、蘇我氏側について戦ったので、つまり「仏教を日本に取り入れて国を発展させていこう!!」派だったにもかかわらず、

我が国の神々を幹」に、「仏教を枝にして」発展していこう。。と決めたところが、聖徳太子の天才的政治判断なんですね。

 

それ以来 日本は、

 

外国の文化を取り入れることに寛容で、神様と仏様を大事にし、自分たちの生活習慣と違うものを排除するのではなく、敬意をこめて受け入れたあとに自分たちの幹に会わないものは淘汰されていくようになったのだと思います。(キリスト教が弾圧された。という方がいるかもしれませんが、信長も秀吉もキリスト教が来た当初は好意的だったんですよ。弾圧された理由というのは別の授業でやりますが、キリスト教を布教するという名のもとにいろいろと困ったことが起きてきたためです。まあこれはもっと後の授業にてやります。)

 

いまの私たちの考えでは、当たり前のようなことだとおもうのですが、これは実はすごいことだったんですよ。

 

なぜなら、大多数の国が、宗教を「二者択一」しているからです。そして選ばれなかったほうは、、というと、排除されるか、差別化されているからです。そして、宗教戦争が長い長い間、起こっています。日本の神様と同じ土着宗教は、妖精のお話やお化けのお話しにかわって残っていますし、ギリシャ神話、ケルト神話など神話として残ってはいるけれども、その国の宗教として共存しているわけではないです。

 

イギリスでも、今は一所懸命に学校で「宗教授業」などをやり、「他の宗教を差別しないで、自分と信じるものが違っても人としてリスペクトし、多様性をうけいれよう」などとやっていますが、かえって、極端に走ってきていてクリスマスの行事をするのに「ほかの宗教を持っている人に不公平だから」という理由でやらない学校がでてきたり、ある町ではクリスマスの飾りをすることをやめてしまったり、なんだか平等の意味を取り違えてきている風潮があったりします。(全部ではありませんよ)

そういった意味からいっても、日本の神様と外国から来た仏様を両方とも取り入れると決めて、うまい具合に日本の風土に合った宗教の在り方を打ち出した聖徳太子はすごいのだと思います。

 

だって、、考えられますか?

 

神社のない日本。。。

 

私は、考えられません。。

 

そういう風に考えると、聖徳太子を拝み倒したいですわ。。(爆)

 

 

余談ですが、日本人って、「個性がない。。個性を育てる教育が必要だ!!」と言われているけど、、本当でしょうか?私だけの体験かもしれないのですが、こんなに、「個性だらけ」の、「なんでもあり」の国ってないと思います。受け入れてしまう土壌があるので、それに吸い込まれ、「個性」や「変わったもの」がないように見えてしまうのだけど、世界のなかからみると、こんなに変わっている国はないとおもいます。(いい意味でですよ。爆)

だって、、大きい神社、小さい神社、お寺がこの狭い町中にあちこちにひしめいていて、公園の中や、個人の家の庭に鳥居があったり、お地蔵さんがあってだれもなにもいわないのに、お辞儀したり、おそなえしているひとがいるし、お地蔵さんに洋服まで着せて、帽子も色とりどりでおしゃれなの着せてあげているし、(最近では犬にもだけど、、)結婚式は教会だけど、死んだらそれまで自分の家がどこの宗だか知らなかったのに、いきなりその宗のお坊さんを呼んできて、お経をあげてもらうし、お正月や夏祭りは、近所の暴れん坊でさえ、神社に行ってお参りしたりお神輿かつぐし、、、。数えたらきりのないくらい、おもしろい国なんですよ。

 

そして、、☝の余談に書いたことって、

 

 

聖徳太子がいった、「外国文化の良さに学び、日本文化の良さを守る」という、私たちの国つくりの基本じゃないですか!!

 

ああ、本当にいい国(おもろい国)に生まれ、育ちました。。(爆)

 

これで、第9回ー2のレポートは終わりです。

私のこのレポートでは書ききれないことを、斎藤先生がお話されています。わたしは主催者として2回は出席させていただいていますが、毎回少し違うし同じ授業でも学ぶことが違うのでとても楽しいです。

ぜひ、たくさんの方に斎藤先生の歴史授業を受けた頂きたいと思っています。

 

 

Learn Japanの歴史教室は、まだまだ生徒さまを募集しています。

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