こんにちは
この写真は、「仁徳天皇陵(大仙古墳)」です。
画像がとても大きいですが、、、この古墳は世界で一番大きい個人墓(面積では)なんで、いいことにしてください!!(笑)
これは、前方後円墳(前が四角、後ろが円)といいますが、どちらが前か後ろかはいろいろな説があるようです。それにしても、、この時代(3-6世紀)に巨大なお墓を作ってしまっていたことがすごいなあーとおもいます。3世紀というと、ヨーロッパではローマ公民権ができ、4世紀にコンスティアヌス大帝が東西を統一して、、というときです。
さて、、ここで斎藤先生からの質問です。
「私たちの先祖はどんな思いでこの巨大なお墓を作ったのでしょうか?」
A. 支配者たちに鞭でたたかれながら無理やり作らされた。
B. リーダーへの感謝と祈りをこめて、進んで作った。
さあ、、どちらなんでしょうか?授業中にもいろいろな意見に分かれました。
またしても、大きな画像になってしまいました!!(笑)
でも、、かわいいですね。。
ほかにも、、笑う埴輪、埴輪琴を弾く男子などたくさんの埴輪が見つかっています。
古墳から埴輪がでてくることによって、今までの時代よりも詳しく当時の生活の様子を知ることができます。埴輪の人物の表情から、古墳を作った庶民の気持ちが表れているといわれています。
ということで、いろいろな意見がでて、Aが正しい、Bが正しいという決定的なものはなく、埴輪の素朴な表情、笑顔からどんなかんじで古墳が作られたのか、想像することができます。
さて、最初の写真の古墳を「前方後円墳」といいますが、この古墳は最初に、3世紀末ごろまず大和(奈良)で作られました。そして、この古墳は九州から東北まで全国に作られたのです。そして、この古墳は、大和(奈良)と河内(大阪)に集中してできているのですね。
さあ、、2番目の質問です。
このことから、どんなことがわかりますか??????・・・・・・・・・
皆さん、想像してみてくださいーーーーーーーーーーーー。
「倭王武(雄略天皇)が宋の皇帝に送った手紙が「宋書」にのっています。これには、こう書かれています。
「昔から、私の祖先は国を一つにまとめるために、自ら鎧と兜をつけていて、山や川をかけめぐり、東の55か国、西の66か国、そして海を越えてきたに進み、挑戦半島の95か国をまとめました。そのため、国王としての力は安定し国はよく収まっています。」
ということで、この前方後円墳ができたころ、全国が統一されたということがわかります。
そして、稲荷山古墳から出てきた鉄剣
この画像からは読みにくいのですが、こう書いてあります。
「この刀はオワケ王が作らせたものだ。オワケ王の家は代々、大王の宮殿を守る兵士たちのリーダーとして大王に仕えてきた。ワカタケル大王の朝廷(当時の政府のこと)がシキにあったときも自分たちオワケのものは、大王が天下(国)を収めるのをお助けしてきた。それを記念して長く伝えるために、この刀を作らせたのである。」
つまり、4,5世紀にはワカタケル王は九州から東北にかけての豪族を統一し、オワケ王を支配していたことがわかります。
さて、、、、
このワカタケル大王は、古事記、日本書紀にでてくる「雄略天皇」ということがわかっています。
そして、この雄略天皇をご先祖様をもつ系図とおつながりになられる人が、
ご存じ今上天皇です。
天皇陛下には、126代の系図が残っています。私たちは、そこまでさかのぼれる系図をもっていませんが、今上天皇がいるということで、私たちの先祖もあの時代に確かに生きていて、日本列島のどこかで、ワカタケル大王らと運命を共にしていたということがわかります。(第1回目で命のバトンの話を思い出してください。)
なんだか、うきうきしてきますね。だからわたしは歴史が好きなんです!!!!!(なんでも自分に結びつけてしまうので。。)
最後に、、建国記念日の話を書きます。
建国記念日は、日本書紀に書かれている神武天皇が大和の樫原で大和朝廷の初代天皇に即位され日本を建国したと言われる日を西暦に換算した日付で、わが国は2月11日を建国記念日としています。
昔は、紀元節といいました。玄関に国旗日の丸を揚げて、国に始まりを感謝の気持ちを込めてお祝いします。
小さいころ、お正月や建国記念日の日(祝祭日の日)に日本の国旗が「はたはたはたーー」とひらめいているのを見て,何故だかわからないけど、神聖な気持ちになったことを覚えていますが、いまは、そういう気持ちになった意味がよくわかります。
これで第7回の授業報告は終わりです。次は日本建国の神話、古事記に入ります!!
お楽しみに!!
(余談ですが、、恥ずかしいことにも、私は「紀元節」という名前のことを2,3年まえまで知りませんでした。
「建国記念日」という呼び名もいいかもしれませんが、「紀元節」という方が風流があるなあーーと思うのは私だけでしょうか?)
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