こんにちはー
歴史教室で、聖徳太子のお話しを勉強してきたと書きました。
聖徳太子は、たくさんの偉業を成し遂げてきましたが、天皇を中心とした国家にすると決めたのちに、冠位一二階をつくり、冠位の名称を儒教の示す仁、義、礼、智、信をおきながら、 徳をもっとも尊いものとしたところがすごいなーと思うのです。
だって、そうですよね。
「徳」
ということが最上位にくることで、
「能力があっても、自分のことしか考えない人」とか、「能力があってもがめつい人」とか、そういった方はすべて最高位にはなれないんですよ。
さて、、
今日の題名の「国体」についてなんですが、皆さんは、そもそも、「国体」って何か知っていますか?
偉そうにこういうことを書いている私も、
「国体」って、
「国民体育大会」だと思っていましたよ。 💡 結構な年になるまで。。(恥ずかしすぎる。。すみません。。汗)
はい、、国体とは、、(国民体育会じゃにですよ)
国体とは、国家体制であり、日本の場合は、万世一系の天皇を中心とした国家体制のことなんですよ。
それで、よく「国体の護持」とかなんとか議論しあっているのは、「天皇制」の維持についてなんですね。
なーーんだ、聖徳太子が1400年くらい前に決めたことと同じじゃないでしょうかーーって思いませんでしたか?
戦後、私たちの時代で、「国体」ときいて、私のように「国民体育会」と思っちゃた人たちや、「右翼か?・」と思ってしまう人たちも、「聖徳太子」が「右翼」だと思ったり危険な思想を持っている人だとは考えたことないですよね。
まあ、1万円札。と想像することはできますが。。右翼と想像することはとても難しいのでは。。。 🙄
天皇中心にまとまる国にしたことで、どのような利点があったかはこのブログの最初に書いたリンク先に行って読んでほしいのですが、日本はイギリスから立憲君主制を学んだといわれていて、そのとおりなのかもしれないのだけど、けっこう昔から独自の立憲君主主義だったと私はおもうのですよねえ。違う意見もあるかもしれないですが。
立憲君主主義というのは、「君臨すれども統治はせず(a sovereign who reigns but does not rule.)」というように、国王や君主が憲法や法律の下に置かれる政治体制、または議会の下に置かれる政治体制で、君主、または国王の力が憲法や議会によって制限されていることなのですが、ウィキでは、「立憲君主制は二種類、すなわち、実際の権力は議会にあって君主権は名目上にすぎないイギリス型と、憲法はあっても実際には君主権が制限されない(19世紀の)ドイツ型とが存在する」と書いてあります。
ちなみに、立憲君主制を取っている国(赤)。
赤く塗られているところです。イギリス連邦が多いですけどね。。(それにしても、、カナダって大きい国ですね)
ちなみに、青は大統領制、黄色は半大統領制(フランスみたいな国)、オレンジは議院内閣制
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余談ですが、、(うんちくの始まり)
今私が住んでいるところはイギリスで、ここも上記に書いたように、立憲君主制なんですね。
君主はもちろん、エリザベス女王です。
それでですね、、
毎年国会が開くときは、すごい催し物?があるのですよ、イギリスは。
馬車に乗って登場する女王がパーラメントについてからは59分目くらいのところで、Black Rod(下記の3に説明)が出てくるのは、1時間1分くらいのところ。これだけみればいいかな。。
まあとにかく、もう、これが何から何まで芝居がかっていて、 🙄
1.女王陛下がバッキンガム宮殿を出発する前には議員を人質に取ったり、
2.女王陛下がいらっしゃる前には王室衛士が、議会があるウェストミンスター宮殿の地下に爆弾が仕掛けられていないかを点検したり、
3.ウェストミンスターに着いたらついたで、黒杖官(black Rod)に、命令して議員が集まっている部屋の前に行かせ、わざわざその部屋のドアをBlack Rodの前で閉めさせて、Black Rodに杖で3回ドアを叩かせたり。。。
ついでに、議員を呼べば、委員長がジョークで返したり、、、まだまだいろいろ。
とまあ、すごい。イギリス国会開きは、おもしろいのです。
豪華だしね。。階級社会なんだねえーーって思うし、女王陛下が、「My parliament 」なんて言っているのを聞くとね、なんだかなーーすごいなあーって思うんですよ。なんていうのかな、、
「大英帝国」
ってかんじなの。。わかるかな。。(爆)
でもね、、ああいうの見ると、日本の天皇制の在り方が別の意味で、美しく感じられるんですわ。。(遠い目)
(イギリスはイギリスでいいんですけどね。なんてったって、七つの海を征服した大英帝国ですから。。 😆 )
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はい。。。。 😯
日本の国体の話にもどります。
国体は、日本という国が天皇中心にまとまって栄えていくということで、その基礎を作ったのが、聖徳太子だったんですね。当時、押し寄せてくる大陸の文化の波から正面切って立ち向かい、日本固有の精神や文化を守りながら、異文化を日本古来の文化に融合するには、強い意志と自立自尊の精神がなかったらできなかったと思います。
また、国体というもの(根っこあるいは軸)がしっかりしていたおかげで、大きな幹や別の種(別の文化)を大事に受け入れ育てていくことができたのではないかと思うのです。
根っこ(軸)がしっかりしていないと、外から来た者やことに対して寛容になれないか、同一化するか破壊されて、もとからあったものがなくなってしまうかのどちらかですからね。
だから、国体という言葉が、ファシズムに近い意味を持って考えることは間違っていると思うのですよ。
ご自分で田植えをなさったり、絹を蚕からつむいだり、国民の健康と平和を常に祈って下さる天皇陛下を中心とした国つくりの日本式、国体がいつまでも続いていってほしいなあああーと心から願っています。
それではまたーー!!
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